忌わしき現実から、楽市が勇ましく逃避する日々を、綴る。
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七つの黒い夢 (新潮文庫)七つの黒い夢 (新潮文庫)
(2006/02)
乙一、恩田 陸 他

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天使のように美しい顔をした私の息子。幼稚園児の彼が無邪気に描く絵には、想像を絶するパワーがあった。そしてある日―。乙一の傑作「この子の絵は未完成」をはじめ、恩田陸、北村薫、岩井志麻子ら、新感覚小説の旗手七人によるアンソロジー。ささやかな違和感と奇妙な感触が積み重なり、遂に現実が崩壊する瞬間を描いたダーク・ファンタジー七篇。静かな恐怖を湛えたオリジナル文庫。
 七人の作家による短編集。タイトルが内容に反映している気があまりしないけれど、この際どうでもいい。短編なのでさらっと読めて、値段もお手頃で良心的だね。作家別の短編集は読書範囲が広がって利便的だとは思う。ていうことで、乙一以外は初見です。一度は聞いたことのあるような著名人ばかりだけれど。
 
乙一/この手の話は、著者のスニーカー文庫発行のもので正直読み飽きていた。そして、面白くない、というわけではないのだけれど、それらと比べると劣化は否めない気がする。最後オチてるの、これ?
 恩田陸/わりと王道なネタ。巧いとは思うけれど、無意味な描写が多かった気がしないでもない。面白いのか、これ? んー。
 北村薫/決して斬新な話ではないし、オチだって想像つくんだけれど、読んでいて巧いなぁと思った。一番安定して楽しめた気がする。
 誉田哲也/最もタイトルの「七つの黒い夢」に近しい作品だったと思う。無駄に長くないか、とか思ったけれど、たまにこういうブラックなのも良いよね。哲学が臭ったけど、どうでもいいや。ちょっと長いくせに、一発ネタ臭かった。
 西澤保彦/この先、なにかオチが用意されているかな、と思わせるラストに幻滅。謎めいた雰囲気は面白いのだけど、出オチじゃね? って感じ。或いは、僕の読解力が低いだけで、何か本筋が隠れているのかも知れないと思った。というか、そうであってほしい。
 桜坂洋/地味におかしな文章をあった気がするのは僕だけ? 言い回しが独特で雰囲気も嫌いじゃなかった。ほのぼの。でもそれだけ。
 岩井志麻子/難しい。オチは残酷で切ないブラックな雰囲気で、そこに至るまでの描写も読んでいて面白かったのだけど、それらがラストに繋がる必然性ってあったのかな?

 連なるビックネームと、タイトルが思わせる作品傾向に過度な期待は禁物かと思う。安いし、各々は結構短いので損した気はあまりしないけれど。
 自らの読解力が不安になった。このイマイチ感は、僕が話の本質を読み取れていなかっただけ? そうであってほしいよ俺は。
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